🧠人間の脳 部署別まとめ

6月 15, 2025 | 脳と科学医学 | 0 comments

By mybran

🧠人間の脳 部署別まとめ

人間の脳

人間の脳を「部署(部位)」別に、名称主な機能を分かりやすい資料形式でまとめます。
学習や暗記しやすいように、表形式で箇条書き・説明を簡潔にしています。


🧠人間の脳 部署別まとめ

部署(部位) 読み方 主な機能・役割 覚え方ポイント
大脳皮質 だいのうひしつ 思考・判断・言語・記憶・感覚の認識。意識的な行動の中枢。 人の“知性”をつかさどる
前頭葉 ぜんとうよう 意欲・計画・運動・感情コントロール・判断。 判断・運動のコントロールセンター
側頭葉 そくとうよう 聴覚・言語理解・記憶形成。 記憶&きく(聞く)は「側」に!
頭頂葉 とうちょうよう 体性感覚(痛み・温度・触覚)認知・空間把握。 体の感じ方&空間の理解
後頭葉 こうとうよう 視覚情報の処理。 視覚は「うしろ(後)」で処理
小脳 しょうのう 運動の調整・バランス保持・姿勢制御。 スムーズな動き・バランス
海馬 かいば 記憶の形成・保存と空間記憶。 長期記憶の「貯金箱」
扁桃体 へんとうたい 恐怖や怒りなど感情の処理、情動反応の制御。 恐怖/情動のセンター
間脳(視床・視床下部含む) かんのう ホルモン分泌、体温調整、自律神経の統率。 体内のコントロールタワー
脳幹(中脳・橋・延髄) のうかん 呼吸・心拍など生命維持、無意識の基本的機能。 生きるための最重要部!

脳の部位を「キャラクター」にして短いストーリー仕立てで説明します。

子どもにもイメージしやすいように、それぞれの脳の部位を「キャラクター」にして短いストーリー仕立てで説明します。


1. 前頭葉(リーダー)

むかしむかし、「考え町」には前頭葉くんというリーダーがいました。みんなが困ったとき、前頭葉くんは作戦会議を開いて、「どうしたらうまくいくかな?」「この次はこうしよう!」とアイデアを出していました。みんなの決断も、このリーダーがまとめます。


2. 側頭葉(イヤホン係)

側頭葉ちゃんは、いつもイヤホンをつけて、みんなの話を聞いたり音楽を楽しんだりしています。友だちが新しい歌を教えてくれると、「わかった!」と言ってすぐ覚え、言葉もすぐに理解できる「お話大好き」な子です。


3. 頭頂葉(センサー係)

頭頂葉さんは、体中にセンサーがついています。熱いものを触ったときや、どっちの方向にいるか知りたい時は、「えっと、ここが今いる場所だよ!」とすぐに伝えてくれます。手や体の感触をみんなに伝える名人です。


4. 後頭葉(カメラマン)

後頭葉くんは町のみんなのカメラマン。毎日いろんな景色を見て、「はい、パシャッ!」と頭の中で写真を撮ります。見ているものを正しく「見えるよ!」とみんなに教えてくれる、目の役割をしています。


5. 小脳(バランス職人)

小脳さんは運動場の真ん中でシーソーに乗って、みんなが転ばないようにバランスを取る名人です。走ったりジャンプしたりするときも、「こっちにちょっと傾けて…はい、ピッタリ!」と体の動きを調整してくれます。


6. 海馬(本棚係)

海馬ちゃんは町の大きな本棚の管理人です。新しい思い出や習いごとの記録を、本のかたちできちんと並べます。必要なときは「はい、このページだよ!」とすぐに取り出してくれます。


7. 扁桃体(ビックリマーク)

扁桃体くんは感情のスイッチ係。なにか怖い物を見つけると、「わっ、びっくり!」とビックリマークを押してみんなに合図します。怒ったり、怖かったり、ドキドキしたときはいつもここが大活躍!


8. 間脳(リモコン係)

間脳さんはみんなの体を調整する「リモコン」を持っています。「ちょっと暑いから体温下げようかな」と思ったり、「お腹がすいた」とサインを出したり、町全体の快適さをコントロールしてくれます。


9. 脳幹(電源コードの守り神)

脳幹おじさんは町の一番大切な電源コードを守る守り神です。呼吸をしたり、心臓を動かしたり、「生きるために絶対必要な電気を流しているぞ!」と、いつも忘れずに見守っています。


このように、それぞれの部位がキャラクターとなって、協力しながら「わたしたちの毎日」を助けてくれているんです!

それぞれの部位のストーリーを、クイズ形式にすることはできますか?

キャラクターのストーリーをクイズ形式にしてみました。
質問を読んで、どの脳の部位か当ててみましょう!


脳キャラクター クイズ

「毎日みんなの相談にのって、困ったときに作戦を立ててまとめるリーダーのキャラクターはだれ?」
A. 前頭葉/B. 小脳/C. 海馬


「体のあちこちにセンサーがあって、熱い・冷たい・痛いなどをすぐ伝えるお助けマンは?」
A. 側頭葉/B. 頭頂葉/C. 扁桃体


「いつもイヤホンをつけていて、みんなの声や音楽をしっかり聞いているキャラクターは?」
A. 間脳/B. 海馬/C. 側頭葉


「どんなに速く走っても、シーソーでバランスを取って、みんなを転ばせないようにしているのはだれ?」
A. 小脳/B. 後頭葉/C. 脳幹


「いつも町のみんなの写真をパシャッと撮るカメラマンはどこでしょう?」
A. 扁桃体/B. 頭頂葉/C. 後頭葉


「大きな本棚の管理人で、新しい思い出を毎日きちんとしまっているのはだれ?」
A. 海馬/B. 前頭葉/C. 脳幹


「びっくりしたり、怖くなったり、ドキドキする気持ちをスイッチで伝えてくれるキャラクターはだれ?」
A. 扁桃体/B. 小脳/C. 側頭葉


「リモコンを持って、体温や食欲など体の調子を調節しているのはどのキャラクター?」
A. 脳幹/B. 間脳/C. 後頭葉


「命の電源コードをしっかり守っていて、呼吸や心臓など大事な働きをしてくれている守り神は?」
A. 海馬/B. 脳幹/C. 前頭葉


必要に応じてそれぞれの答えや、もっと難しい問題、ヒント付き問題なども作れます!
ご希望があれば、「こたえ合わせ」や「説明つきの答え」もご用意できますので、ぜひお知らせください。

脳の部位の役割をわかりやすく解説した補足情報を追加しました。

クイズの答えにそれぞれの脳の部位の役割をわかりやすく解説した補足情報を追加しました。


脳キャラクター クイズ ~こたえと説明~

答え:前頭葉
【説明】前頭葉は、考えたり、決めごとをしたりする「リーダー」の役割をしています。


答え:頭頂葉
【説明】頭頂葉は、手や体がどんなふうに感じているかを伝える「センサー」の名人です。


答え:側頭葉
【説明】側頭葉は、音を聞いたり、言葉をわかったりする「お話大好き」な働きをしています。


答え:小脳
【説明】小脳は、体のバランスをとったり、運動を上手にしたりする「運動の名人」です。


答え:後頭葉
【説明】後頭葉は、見たものをしっかりと頭の中で写す「カメラマン」の役割をしています。


答え:海馬
【説明】海馬は、思い出や勉強したことをしまっておく「本棚の管理人」です。


答え:扁桃体
【説明】扁桃体は、びっくりしたりドキドキしたりする「感情のスイッチ」を押してくれます。


答え:間脳
【説明】間脳は、体の温度やお腹がすいたなど、体の調子を見守ってくれる「リモコン」役です。


答え:脳幹
【説明】脳幹は、呼吸や心臓を動かして命を守る大切な「電源コードの守り神」です。


必要に応じて、さらに短くする・言葉をやさしくするなどご希望に合わせて変更もできますのでご相談ください!

各部位はどのように連携して機能しているのか、具体的な例を知りたい。

それぞれの脳の部位がどのように協力して働いているか、日常の具体的な場面をいくつか例にしてご説明します。


例1:熱いものにさわったとき

  1. **頭頂葉(センサー係)**が、「アチッ!」と熱さを感じてすぐに脳に伝えます。
  2. **扁桃体(ビックリマーク)**が「危ない!」と恐怖や驚きの感情を出します。
  3. **前頭葉(リーダー)**が「すぐ手を引っ込めよう!」と判断します。
  4. **小脳(バランス職人)**が、手をすばやく引っ込めながらバランスを保つ手助けをします。
  5. **海馬(本棚係)**が「熱いものには気をつけよう」という経験を記憶します。

例2:サッカーボールをけるとき

  1. **後頭葉(カメラマン)**がサッカーボールをしっかり見て位置を把握します。
  2. **前頭葉(リーダー)**が「どのくらいの力で、どの方向にけろうかな?」と作戦を立てます。
  3. **小脳(バランス職人)**が体全体のバランスと足の動きを調整します。
  4. **頭頂葉(センサー係)**が自分の体の傾きや足の感覚を伝えます。
  5. **海馬(本棚係)**が「うまくけれた」「失敗した」という経験を覚えておきます。

例3:友達とけんかしたとき

  1. **側頭葉(イヤホン係)**が友達の言葉や声を聞き取ります。
  2. **扁桃体(ビックリマーク)**が、怒りや悲しみなど強い感情を発信します。
  3. **前頭葉(リーダー)**が、「どうやって落ち着こう?」「ごめんねと言おうかな?」と考えます。
  4. **間脳(リモコン係)**が、ストレスを感じて体温や心臓の速さを調節します。
  5. **海馬(本棚係)**が、このときの出来事や気持ちを覚えています。

例4:おなかがすいたとき

  1. **間脳(リモコン係)**が「お腹がすいたよ!」とサインを出します。
  2. **前頭葉(リーダー)**が「何を食べようか」と考え始めます。
  3. **扁桃体(ビックリマーク)**が、おいしいものを想像してワクワクします。
  4. **側頭葉(イヤホン係)**が、誰かの「晩ごはんなに?」という声を聞き取ります。
  5. **海馬(本棚係)**が、好きな食べ物や食べたいものを思い出します。

このように、脳のそれぞれの部位はまるでチームの仲間のように、一緒に働いたりバトンを渡し合ったりしながら、体や心をうまくコントロールしています。
何かひとつが欠けても、毎日の生活はうまく進みません。だから、脳のみんなが協力しているんですね!

さらに詳しい場面や、ご希望に合わせたストーリーも作成できますので、お知らせください。

例えば、運動しているとき、脳の各部分はどのように連携しているのだろうか?

運動しているとき、脳のいろいろな部分は「チーム」となって協力し合い、体を上手に動かしています。たとえば「サッカーボールをける」「ジャンプする」といった運動のとき、どんなふうに脳の各部分が連携しているのか、簡単なストーリー仕立てで説明します。


サッカーボールをけるときの脳チームの連携

  1. 後頭葉(カメラマン)

    • まず、目でボールやゴールの位置を見て、その映像をしっかりキャッチします。
  2. 前頭葉(リーダー)

    • 「どうやってけろうかな?」「ゴールのどこをねらおう?」と作戦を立て、指示を出します。
  3. 頭頂葉(センサー係)

    • 体のバランスや足の位置を感じ取り、前頭葉に今の自分の状態を伝えます。
  4. 小脳(バランス職人)

    • 体がふらつかないように、バランスを保ちながら足を思い通りに動かします。
  5. 側頭葉(イヤホン係)

    • コーチや仲間の声や合図などを聞き取り、状況を把握します。
  6. 海馬(本棚係)

    • 過去の練習や試合で学んだコツやタイミングを思い出し、今回のキックに活かします。
  7. 扁桃体(ビックリマーク)

    • 試合のドキドキや、決めたいというワクワクを感じさせてくれます。場合によっては、少し緊張して体の動きがぎこちなくなることも。
  8. 間脳(リモコン係)

    • 走ったりけったりで心臓がドキドキしたとき、体温や汗、呼吸の調整をします。
  9. 脳幹(電源コードの守り神)

    • 息を止めず、心臓を動かしつづけるなど、命を守る働きを裏で常に続けています。

このように、運動中はひとつの脳の部分だけでなく、たくさんの部分がそれぞれの得意分野で「バトンリレー」をするように働き、素早く正確に体を動かせるよう協力し合っています。
これが脳のチームワークのおかげで、思ったとおりに上手に体を操ることができるのです!

熱いものに触れた時、脳はどのように反応して、どの部分が関わっているんだろう?

熱いものに触れたとき、脳はとても素早く、いくつかの部分が協力して反応します。主な流れと関わる脳の部分は以下の通りです。


  1. 頭頂葉(センサー係)
    まず指先など皮膚が熱さを感じると、その情報が頭頂葉に送られ、「熱い!」と認識します。

  2. 扁桃体(ビックリマーク)
    その刺激が危険だと判断されると、扁桃体が「危ない!」という警戒や恐怖、驚きの感情を引き起こします。

  3. 前頭葉(リーダー)
    前頭葉が「このままだと危ないから手を引っ込めよう!」と素早く決断します。

  4. 小脳(バランス職人)
    実際に手を素早く引っ込める動きをサポートし、体全体のバランスを保ちます。

  5. 海馬(本棚係)
    最後に、この経験を海馬がしっかり記憶し、「熱いものは注意しよう」と今後の学びとなるように保存します。


このように、熱いものに触れた時には、感覚から感情、判断、運動、記憶まで、脳の複数の部分が連携してあなたを守っています。

お腹が空いたと感じた時、脳のどの部分が反応して、どんな指令を出しているんだろう?

お腹が空いたと感じたとき、脳の中ではいくつかの部分が連携して働いています。それぞれの役割を分かりやすく紹介します。


1.

間脳(リモコン係)

最初に「お腹が空いたよ!」とサインを出すのは間脳です。この部分が体内のエネルギー不足を感知して、脳に「食べ物が必要だよ」と知らせます。これが「空腹感」のもとになります。


2.

前頭葉(リーダー)

間脳からのサインを受けて、「何を食べようか?」「どこに食べ物があるかな?」と、次にどう行動するかを考えます。つまり、空腹への対策を計画します。


3.

扁桃体(ビックリマーク)

「おいしいものが食べたい!」というワクワクした気持ちや、食べ物に対する期待感を生み出します。食事を想像するだけで嬉しくなったりするのは、この部分のおかげです。


4.

側頭葉(イヤホン係)

「晩ごはん何?」と周りの声を聞いたり、食べ物についての会話や音に耳を傾ける役割をします。食べ物に関する情報をキャッチします。


5.

海馬(本棚係)

「この前食べたハンバーグおいしかったな」など、過去に食べたものの記憶やお気に入りの料理を思い出す役割です。食べたいもの選びのヒントにもなります。


このように、空腹を感じてから実際に食べるまで、脳の色々な部分が協力して「お腹が空いた」という感覚をつくり、あなたを食事へと誘導しています。

満腹になった時は、これらの脳の部分はどう反応するんだろう?空腹の時とどう違うのかな?

満腹になったとき、脳の各部分は空腹のときとは違う反応や働きを見せます。それぞれの違いについて、分かりやすく説明します。


1.

視床下部(間脳:リモコン係)

  • 満腹の時:胃や腸から「もう十分に食べた」というホルモン(例:レプチン)が分泌され、視床下部に伝わります。そこで「もう食べなくて大丈夫」と満腹信号を出します。
  • 空腹の時:逆に、エネルギーが足りない時には「お腹が空いた」という信号(グレリンなど)が送られ、食事の欲求を高めます。

2.

前頭葉(リーダー)

  • 満腹の時:「今は食べなくていい」と判断し、食べるという行動をストップさせる方に働きます。次の食事や行動を考える準備もします。
  • 空腹の時:何を食べるか、どこで食べるかなど、食事の計画を立てて行動に移そうとします。

3.

扁桃体(ビックリマーク)

  • 満腹の時:食べ物に対する欲求やワクワク感が落ち着きます。「まだ食べたい!」という強い感情が減ります。
  • 空腹の時:食べ物を見たり、匂いを嗅いだりすると、「早く食べたい!」という欲求や期待感が高まります。

4.

側頭葉(イヤホン係)

  • 満腹の時:食べ物の話や音が耳に入っても、あまり気にならなくなり、意識が他のことに向きやすくなります。
  • 空腹の時:食べ物に関する情報に敏感になり、より注意を向けやすくなります。

5.

海馬(本棚係)

  • 満腹の時:「この食事で満足した」「もう食べなくてよい」と記憶に残します。今後の食事選びにも影響します。
  • 空腹の時:「前に食べて美味しかったもの」を思い出し、食事選びの参考にします。

まとめ・違い

  • 満腹になると、視床下部が「もう十分」というサインを出し、前頭葉や扁桃体は食事への強い欲求や関心を減らします。逆に空腹時は、食べ物への意識や食欲が高まる仕組みです。
  • ホルモン(レプチンなど)の働きで満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防ぐようにもなっています。
  • 満腹でも目の前に美味しいものがあれば、前頭葉や扁桃体が「まだいけそう」と誘惑することもあり、これが「つい食べ過ぎてしまう」理由にもなります。

このように、脳の各部分は空腹時と満腹時で役割や働き方が大きく変わり、私たちの食行動をうまくコントロールしてくれているのです。

満腹になった時、扁桃体の感情的な反応は具体的にどう変わるんだろう?

満腹になったとき、扁桃体の感情的な反応は大きく変化します。

空腹のときは、扁桃体が食べ物に対して強く反応し、「食べたい!」「美味しそう!」という期待や興奮、場合によっては強い欲求や焦りといった感情が生まれます。これは、食べ物を見たり匂いをかいだときに、「すぐに食べるべき!」と本能的・感情的に私たちを突き動かす働きです。

一方、満腹になると扁桃体の反応は抑えられます。つまり、

  • 食べ物を見ても「もう十分食べたな」「あまり食べたくない」と感じるようになり、
  • 食べ物を欲しがるワクワク感や興奮、欲求が弱まります。
  • 食べ物自体への関心や注意も低下し、落ち着いた気分になります。

この違いは脳内のホルモンの影響と連動しており、満腹信号(レプチンなど)が扁桃体の活動を抑制しやすくなるからです。その結果、満腹時には「もう十分」「食べなくていい」という穏やかな感情状態になり、衝動的に食べ物に手を伸ばすことが少なくなります。

簡単に言えば、空腹のときは扁桃体が食べ物への感情を強く動かし、満腹のときはその興奮や欲求が静まる、というのが具体的な変化です。

運動の種類によって、脳の各部分の連携の仕方に違いはあるのかな?例えば、走る時と泳ぐ時ではどう違うんだろう?

運動の種類によって、脳の各部分がどのように連携するかには確かに違いがあります。走る場合と泳ぐ場合を比較しながら、その違いを具体的に説明します。


走る時の脳の連携

  1. 前頭葉(計画・判断)
    • スタートやペース配分、周囲の状況判断などを担います。
  2. 頭頂葉(空間認識・感覚)
    • 地面の状況や左右からの人の位置など、身体の位置や動きを常に分析します。
  3. 小脳(バランス・協調)
    • 足を交互に速く動かしたり、歩幅やバランスを微調整します。
  4. 後頭葉(視覚情報処理)
    • 前方の障害物や進行方向を常に目で捉え、体の動きに反映します。
  5. 脳幹(命令の中継・生命維持)
    • リズミカルな呼吸や心拍数の調整を行います。
  6. 海馬・扁桃体(記憶・感情)
    • 過去の走った経験や達成感によるモチベーションが影響します。

泳ぐ時の脳の連携

  1. 前頭葉(計画・判断)
    • 呼吸のタイミングやストロークのリズムを考えながら泳ぐ必要があります。
  2. 頭頂葉(空間認識・感覚)
    • 水中での自分の体の位置やバランス、水の抵抗や流れも感じ取ります。
  3. 小脳(バランス・協調)
    • 同時に手足をバランスよく動かす複雑な協調運動が必要で、特に活躍します。
  4. 後頭葉(視覚情報処理)
    • 水中や水面の視界が限られるため、目を使って進行方向を判断する工夫が必要です。
  5. 脳幹(命令の中継・生命維持)
    • 水中では呼吸のコントロールがより重要で、脳幹がより繊細に呼吸リズムを調整します。
  6. 海馬・扁桃体(記憶・感情)
    • 水が怖いと感じた経験など感情や記憶が泳ぎの動きに影響します。

違いのポイント

  • バランス感覚と協調運動
    泳ぎでは全身を同時に使い、空気中よりも浮力や抵抗が大きいので、小脳や頭頂葉の”微調整”がより重要になります。
    走る場合は地面との接地感覚や視覚情報が重視されます。

  • 呼吸コントロール
    泳ぎは水中で息継ぎのタイミングが決まっており、呼吸のリズムを間違えると危険なので、脳幹による呼吸調整への依存が強くなります。

  • 視覚情報の役割
    走る時は視覚から得られる情報がとても豊富ですが、泳ぐ場合は視界が制限されるため、頭頂葉や前頭葉が運動の「内的感覚(体内の感覚)」に頼る度合いが高くなります。

  • 感情や記憶の影響
    泳ぎで水に対する恐怖や不安がある場合、扁桃体が強く働き、呼吸や動きに影響します。走る場合は過去の楽しい経験や達成感からくるモチベーションが動きにプラスの影響を与えやすいです。


まとめ

走る・泳ぐという異なる運動では、使う筋肉だけでなく、脳の各部分の連携の仕方や力の入れどころも違ってきます。外部環境や体への感覚、呼吸リズムなど、それぞれの運動に適した脳の働き方があるのです。

運動以外の活動、例えば音楽を演奏する時や絵を描く時では、脳の連携はどうなっているんだろう?

音楽の演奏や絵を描くといった創造的活動では、運動とは異なる形で脳のさまざまな部分が連携しています。それぞれの活動において、どのように脳が協力して働くのかをわかりやすく説明します。


音楽を演奏する時

  1. 側頭葉(聴覚情報の処理)
    • 音を聞き分けたり、メロディやリズムを理解したりする役割があります。
  2. 前頭葉(計画・創造・集中)
    • 楽譜を解釈したり、次に何を弾くか計画したり、即興演奏なら新しいフレーズを作ったりします。
  3. 小脳(運動協調)
    • 指や口、足など楽器を演奏する細かい動きをスムーズに連携させます。
  4. 海馬(記憶)
    • 楽譜や曲を暗記していたり、過去の練習経験を思い出したりします。
  5. 扁桃体(感情)
    • 演奏している音楽に込められた感情を感じたり、それを表現したりします。
  6. 脳幹
    • 呼吸を整えたり、緊張や興奮を調整したりする土台となる部分です。

絵を描く時

  1. 後頭葉(視覚情報の処理)
    • 観察したものやイメージした世界を脳内で映像化し、形や色の情報を分析します。
  2. 前頭葉(計画・発想)
    • 描く内容や構図を考えたり、順序を決めたり、クリエイティブな発想を実現する部分です。
  3. 頭頂葉(空間認識・感覚統合)
    • 画用紙のどこに何を描くか、物の位置関係や大きさを調整します。
  4. 小脳(細かい運動制御)
    • ペンや筆を正確に操作する微細な動きをサポートします。
  5. 海馬(記憶)
    • 見たことがある風景や人物、学んだ技法などを思い出して活用します。
  6. 扁桃体(感情)
    • 描く作品やその過程で感じる感動、楽しさ、時には焦りなどの感情表現にも関わります。

運動との違いと連携の特徴

  • 運動では筋肉の動きを正確に制御する連携が重視されますが、創造的活動では情報の統合イメージの構築細かな動きの繰り返し、さらには感情や記憶の活用がより全面的に現れます。
  • 特に音楽や絵では、「聴覚や視覚の情報処理」と「創造的思考・感情表現」が同時に行われ、脳全体がバランスよく協力することが特徴です。
  • 繰り返し練習した技術やスタイルが、記憶(海馬)と自動化された動き(小脳)によって「自然にできる」と感じられるようになります。

このように、音楽や絵などの創造的な活動では、脳の複数の部分が同時に、しかも連続的に協力しながら「イメージ→計画→実行→表現」というサイクルを回しています。その連携はとても複雑で、私たちの個性や感情も色濃く反映されるのが大きな特徴です。

運動能力を向上させるために、脳の特定の部位を鍛えることはできるのかな?

運動能力を向上させるために脳の特定の部位を「鍛える」ことは、ある程度可能です。実際、最近の研究やトップアスリートのトレーニング現場でも、脳の働きを強化・最適化する取り組みが増えています。以下、具体的な例とその方法を紹介します。


どの部位が鍛えられるのか?

1.

前頭前野(計画・判断力)

  • 運動中の戦略、集中力、意思決定能力。
  • トレーニング例: 脳トレ、戦術シミュレーション、集中力を高めるマインドフルネス瞑想など。

2.

頭頂葉(空間認識・感覚統合)

  • 位置関係や自分の体の動きの把握。
  • トレーニング例: バランスボードやダンス、複雑なコントロールを要求する運動、ビデオゲームでの空間認識練習。

3.

小脳(運動協調・バランス)

  • 動きの正確さや滑らかさ、反復運動の自動化。
  • トレーニング例: 繰り返しのフォーム練習、バランス系運動(ヨガ、バレエなど)、細かい動きのドリル。

4.

海馬(記憶の定着)

  • 技術や動作の記憶、戦術の理解。
  • トレーニング例: 反復練習、イメージトレーニング(メンタルリハーサル)、過去の成功体験の記録と見直し。

5.

扁桃体(感情コントロール)

  • 緊張やプレッシャーへの対応力。
  • トレーニング例: 呼吸法、リラックス法、イメージトレーニング、マインドフルネスでの情動調整。

実際にどのようなアプローチがあるか?

  • コグニティブトレーニング(脳トレ)
    記憶力や注意力を鍛えるアプリやタスクで、前頭前野などを活性化。

  • イメージトレーニング
    実際に体を動かさずに動作や試合展開を頭の中でシミュレーションすることで、海馬や運動系のネットワークを強化。

  • 反復練習と「意識的練習」
    単なる自動運動ではなく、「どこをどう動かしているか」を意識しながら練習することで、脳の運動野や小脳の機能を高めやすくなります。

  • マインドフルネスや瞑想
    感情や集中力のコントロール、パフォーマンス時の冷静さを保つために活用されています。


トータルで重要なこと

身体だけでなく脳も同時に鍛えることで、動きや判断、感情コントロールの質が向上しやすくなり、最終的に運動能力全体が高められることが多いです。

脳のトレーニングは時間がかかることもありますが、日々の意識的な取り組みが大きな差として現れることが証明されてきています。運動・技能練習とメンタル面・脳トレをセットで取り入れるのがおすすめです。

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