熱中症とは?

6月 19, 2025 | 体の仕組み | 0 comments

By mybran

熱中症とは? Asked Questions

熱中症とは?

熱中症について、わかりやすく、例も交えながら詳しく説明します。


熱中症とは?

**熱中症(ねっちゅうしょう)**は、高温多湿の環境に長時間いることで、体の中の水分や塩分(ナトリウムなど)バランスが崩れたり、体温調節がうまくできなくなったりすることで起こる病気です。重症になると命に関わる危険もあります。


熱中症が起こる原因

  1. 気温や湿度が高い環境
    • 夏場の屋外(公園、運動場、工事現場など)
    • エアコンを使わずに締め切った屋内
  2. 激しい運動や労働
    • 体育の授業
    • 運動会や部活動
    • 屋外作業(農作業、建築現場)
  3. 十分な水分や塩分をとらない
    • 喉が渇いていなくても、汗をかくことで体内の水分やミネラルが失われます。

熱中症の症状

症状は軽いものから重いものまで幅広く、急速に悪化することもあります。

  1. 軽症(I度)
    • めまい、立ちくらみ
    • 筋肉痛、こむら返り(足がつる)
    • 大量の汗

    *例:体育の時間中に急にフラッとして、座り込んでしまう。

  2. 中等症(II度)
    • 頭痛
    • 吐き気や嘔吐
    • 体がだるい、力が入らない
    • 汗が止まる

    *例:炎天下で運動した後、頭がガンガンしたり、吐き気がして動けなくなる。

  3. 重症(III度)
    • 意識がもうろうとする
    • けいれん
    • 呼びかけに反応がない
    • 高体温(体が熱くなっている)

    *例:スポーツの大会中、倒れて呼びかけても反応しない。


熱中症のメカニズム(なぜ起きるのか)

人の体は、汗をかいたり、皮膚の表面から熱を逃したりして体温を一定に保とうとします。しかし、「暑さ」「湿気」「体力低下」「脱水」などが重なってくると、体温調節機能がうまく働かなくなります。その結果、体の中に熱がこもってしまい、細胞や臓器がダメージを受けて様々な症状が出ます。


熱中症の予防方法

  1. こまめな水分補給
    • 喉が渇く前に、定期的に水やスポーツドリンクなどを飲む
    • 大量に汗をかく場合は塩分も補給
  2. 暑さを避ける
    • 涼しい場所で休憩する
    • 帽子や日傘、通気性の良い服を着る
    • 無理をしない(運動や作業は休憩をとりながら)
  3. エアコンや扇風機を活用
    • 室内でも油断しない

もし熱中症になったら?

  1. すぐに涼しい場所へ移動
  2. 衣服をゆるめて体を冷やす(首、脇、足の付け根など)
  3. 水分や塩分を補給
  4. 意識がない、反応がおかしい場合は救急車を呼ぶ

具体的な例

例1. 小学生のケース

夏休み中、友達と公園でサッカーをしていたA君。途中から頭がボーッとして歩くのもつらくなり、その場に座り込んでしまいました。先生が気付き、日陰に連れて行って水分を飲ませてしばらく休ませると、回復しました。

例2. 高齢者のケース

一人暮らしのおばあさんが、猛暑日にエアコンを使わずに窓を閉め切ったまま昼寝をしていました。数時間後、家族が訪ねてみると返事がなく、意識がもうろうとしていました。すぐに救急車を呼び、病院で治療を受け一命をとりとめました。


まとめ

熱中症は誰でもかかるリスクがあります。特に、小さな子どもやお年寄り、持病がある人は注意が必要です。早めの予防と、異変に気付いたらすぐ対処することが大切です。

もし周りの人が熱中症の症状を訴えた時は、迷わずに助け舟を出してあげましょう!

何か他に詳しく知りたいポイントがあれば教えてください。

熱中症になりやすい人の特徴について、もっと詳しく知りたいな。

素晴らしい質問ですね。それでは、「熱中症になりやすい人の特徴」について、なぜそうなりやすいのかの理由や例も交えて、詳しく解説します。


熱中症になりやすい人の特徴

1. 乳幼児・子ども

【理由】

  • 体温調節機能がまだ未熟で、体に熱がこもりやすい
  • 大人よりも地上に近い(アスファルトからの照り返しで温度が高い)
  • 自分で「喉が渇いた」「暑い」と感じにくい、または訴えられない

【例】

  • 幼稚園児が炎天下で元気に走り回った後、急にぐったりした
  • プールや水遊びの後でも水分補給を忘れてしまい脱水になる

2. 高齢者

【理由】

  • 加齢により汗をかきにくくなる=体温調節機能が低下
  • 喉の渇きを感じにくく、摂水量が減りがち
  • 体力や筋肉量が落ちていることで、熱を逃がす力が弱い
  • 認知症や寝たきりで暑さを自覚できない場合も多い

【例】

  • エアコン嫌いで真夏でも使わない高齢者が室内で倒れる
  • のどが渇かないからと水分を控えていた高齢者が、入浴や炎天下の散歩後に体調を崩す

3. 持病がある人

  • 心臓病、腎臓病、糖尿病などの持病があると、体の水分や電解質(ナトリウムなど)のバランスが崩れやすい
  • 利尿剤などの薬で尿が増え、体が脱水になりやすい

【例】

  • 高血圧で利尿剤を内服している人が、汗をかいた分の水分を補給せずに体調不良になる

4. 肥満の人

【理由】

  • 皮下脂肪が多いと熱が体内にこもりやすい
  • 体の表面積が少なく、熱を逃しにくい
  • 普段運動不足だと、汗腺の機能が落ちている場合がある

【例】

  • 熱波の日にウォーキングしていた肥満傾向の男性が突然めまいに襲われる

5. 脱水状態になりやすい人

  • 激しいスポーツや屋外活動時
  • 二日酔いや下痢・嘔吐で体の水分が減っている時
  • 妊婦や授乳婦は体内に必要な水分が平常時より多い

【例】

  • サッカーの試合で大量に汗をかいた後、水分補給しないまま次の試合に出て体調不良に

6. 睡眠不足や疲れている人

  • 体調が悪いと、体温調節機能が普段より弱まる
  • 疲労していると、自分の異変に気付きにくい

【例】

  • 夏祭りの準備で徹夜続きの若者が、イベント当日に搬送される

7. 服装や生活習慣が原因の場合

  • 厚着をしている(制服や作業服などで通気悪い)
  • 野外作業で帽子をかぶらない、人混みでマスクをしていて熱がこもる

まとめ

熱中症になりやすい人のポイント

  • 乳幼児や高齢者など体温調節機能が弱い人
  • 持病や薬の影響で水分バランスが崩れやすい人
  • 肥満体型や疲れている人、体力に自信がない人
  • 十分な水分・塩分補給ができない状況にいる人

このような方々は熱中症のリスクが高いため、家族や周囲が特に気を配る必要があります。本人が自覚できないことも多いので、周りのサポートがとても大切です。


他にも知りたい項目や、「この場合はどうなの?」という具体例があれば、お気軽に聞いてください。

高齢者や子供など、熱中症になりやすい人が水分を摂取する際に、特に注意すべきことはありますか?

高齢者や子供が熱中症対策として水分を摂取する際には、特に以下の点に注意してください。


1.

こまめに水分補給を促す

  • 子供は遊びに夢中になると喉の渇きを感じにくいため、適度なタイミングで声をかけて水分を摂らせましょう。
  • 高齢者も加齢によって喉の渇きを自覚しにくくなるため、1日を通して定期的に水分を摂るようサポートすることが大切です。

2.

意識や飲み込む力を確認する

  • 意識がはっきりしているか、飲み込みに問題がないかを毎回確認しましょう。
  • ぼんやりしている、反応が鈍い、うまく飲み込めない場合は無理に飲ませないでください。

3.

飲み物の種類を工夫する

  • 発汗や運動の後は、単なる水ではなく、経口補水液やスポーツドリンクなど、電解質(ナトリウムなど)を含んだ飲料がおすすめです。
  • ただし、糖分の多い飲料やカフェインの入ったものは避けましょう。

4.

一度に大量に飲ませない

  • 一気にたくさん飲ませるのではなく、少しずつこまめに口に含ませるのが安心です。

5.

嘔吐や体調不良がある場合は無理に飲ませない

  • 嘔吐、強いだるさ、意識の混濁などがある場合は、水分を口から与えず、すぐに医療機関に相談・受診してください。

6.

周囲のサポートが重要

  • 小さなお子さんや自分で判断が難しい高齢者には、家族や周囲の人が細かく気を配り、意識して声かけや観察を行うことが大切です。

ポイントまとめ
高齢者や子供は自覚しにくく、重症化しやすいため、「こまめ」「安全に」「適切な飲み物で」水分補給を心がけましょう。体調や意識の様子に異変があれば、無理をせず医療機関の受診を検討してください。

高齢者や子供が熱中症になった際に、水分補給以外に応急処置としてできることはありますか?

高齢者や子供が熱中症になった場合、水分補給以外にも以下のような応急処置が重要です。


1.

涼しい場所に移動させる

できるだけ早くエアコンの効いた室内や日陰、風通しの良い場所に移動させましょう。

2.

衣服を緩める・脱がせる

締め付けの強い服や余分な衣類を外し、体温が下がりやすくなるようにします。

3.

体を冷やす

  • 首、脇の下、足の付け根など、太い血管が通っている場所を冷やすと効果的です。
  • 保冷剤や濡れタオルなどを利用し、肌に直接当てる場合はタオルで包み、冷やしすぎないようにしましょう。

4.

安静な姿勢を保つ

  • 横になって休ませ、必要に応じて足を少し高くすると血流がよくなり、ショック予防にもなります。

5.

意識・状態の観察を続ける

  • 顔色、意識レベル、呼吸、体温の変化などを継続して確認します。
  • 一人にせず必ず側について様子を見ましょう。

6.

周囲の協力を得る

  • 複数人で状態確認や冷却を協力しながら行うと安心です。

7.

医療機関への連絡や受診の判断

下記のような症状が現れた場合は、すぐに救急車を呼ぶか、速やかに医療機関を受診してください。

  • 意識がもうろうとしている、呼びかけに反応しない
  • 体温が高いまま下がらない、発汗が止まらない・全くない
  • 水分が飲めない、または飲んでも吐いてしまう

ポイント:
高齢者や子供は重症化しやすいため、水分補給とともに「涼しい環境」「体の冷却」「十分な観察とサポート」をしっかり行い、異変があれば早めの医療対応を心がけてください。

熱中症と間違えやすい病気ってあるのかな?

熱中症と間違えやすい病気はいくつかあります。理由としては、熱中症の症状(めまい、頭痛、吐き気、意識障害、けいれん、脱力感など)が、他の疾患でも見られることが多いためです。以下に、特に注意が必要な代表的な病気と、それぞれの区別のポイントを説明します。


熱中症と間違えやすい主な病気

1. 脳卒中(脳梗塞・脳出血)

症状が似ている点:

  • 急な意識障害
  • めまい
  • 吐き気・嘔吐
  • けいれん

見分け方のポイント:

  • 片側の手足のしびれや麻痺、言葉が出にくいなど、神経症状が強い場合は脳卒中を疑います。
  • 熱中症の場合は全身にだるさや脱力が出やすいですが、脳卒中では一部だけの異常が目立ちます。

2. 低血糖発作

症状が似ている点:

  • 意識がもうろうとする
  • 冷や汗が出る
  • 動悸、震え

見分け方のポイント:

  • 糖尿病治療中の方、インスリンや薬を使用している場合には特に注意。
  • 飲食や甘いものを摂取することで症状改善する場合は低血糖の可能性が高いです。

3. 感染症(特に発熱を伴うもの、例えばインフルエンザやCOVID-19など)

症状が似ている点:

  • 発熱
  • 頭痛
  • 倦怠感

見分け方のポイント:

  • 喉の痛み、咳、鼻水、筋肉痛などの感染症特有の症状があれば感染症を疑います。
  • 屋内外問わず突然高熱が出る場合は感染症の可能性も。

4. 心筋梗塞・狭心症

症状が似ている点:

  • 倦怠感
  • 吐き気・嘔吐
  • 汗が出る

見分け方のポイント:

  • 胸痛や胸部圧迫感が目立つ時は心筋梗塞や狭心症を疑います。

5. 脱水症・電解質異常

症状が似ている点:

  • 口渇
  • ふらつき
  • 意識障害

見分け方のポイント:

  • 水分摂取の状況や下痢・嘔吐が続いていないかなど確認が必要です。

まとめ

熱中症に見える症状が実は他の重い病気の場合もあります。特に、

  • 呼びかけに反応しない
  • 強い片側の麻痺やしびれ
  • 突然のけいれんや意識消失
  • 胸痛や強い息苦しさ

などがある場合は、「熱中症かも」と思ってもすぐに医療機関へ相談・受診することが大切です。

症状や状況によっては自己判断せず、早めの対応を心がけましょう。他にも気になる病気があればお知らせください。

熱中症になった時の応急処置について、もっと詳しく教えてほしい。

熱中症になった時の応急処置について、具体的かつ詳しく説明します。症状の重さによって対応が変わるため、状況に応じて適切な行動をとることが大切です。


熱中症の応急処置の流れ

1. すぐに涼しい場所へ移動

  • 直射日光の当たらない日陰や涼しい室内(冷房が効いた部屋が理想)に移動させてください。
  • できるだけ早く体温を下げることが重要です。

2. 衣服をゆるめる・脱がせる

  • 動きを楽にし、体から熱が放出しやすくなるように、服のボタンやベルトなどをゆるめます。
  • 必要に応じて上着や不要な衣服は脱がせてください。

3. 体を冷やす

体温を効率よく下げる方法――

  • 保冷剤や濡れたタオルを首、わきの下、太ももの付け根(大きな血管が通っている部位)に当てる。
  • 水をかけたり、霧吹きやペットボトルの水を使って全身を濡らし、うちわや扇風機で風を当てて体を冷やす。
  • ※氷水などで一気に冷やしすぎる必要はありませんが、体温が高いときは積極的な冷却が重要です。

4. 水分・塩分補給

  • 意識があり、自分で飲み込める場合のみ
    • 冷たい水やスポーツドリンク(塩分・電解質を含むもの)を少しずつ飲ませる。
    • 一度に大量に飲ませるのではなく、何回かに分けて与える。
  • ※無理に飲ませると誤嚥(ごえん)の危険があるので、様子をよく観察してください。

◎次の症状がある場合はすぐに119番(救急車)を!

  • 意識がない、もしくは反応が鈍い(呼びかけに応じない)
  • 体が熱く、汗をかいていない
  • 意識が混濁してうまく話せない、動けない
  • けいれんを起こしている
  • 水分を自力で摂取できない

このような場合は深刻な状態(重度の熱中症、熱射病など)が疑われます。無理に水を飲ませず、吐いたり、窒息したりしないように注意して、すぐに救急車を呼びましょう。


◎救急隊・医療機関到着までにできること

  • 上記のように全力で体温を下げる努力を続けてください。
  • 体調の悪化や意識の変化、呼吸が乱れる、けいれんが出るなどの変化をしっかり観察し、伝えられるようにしておきましょう。

補足・ポイント

  • 熱中症になった人のそばにいる間は、絶対に1人にしないこと。
  • 体温計があれば体温を測り、高い場合は特に冷却を重視してください。
  • 軽症と思っても、改善しない場合や不安がある場合は医療機関を受診しましょう。

熱中症は“早めの対応”が命を守るカギです。現場での応急処置+必要に応じて医療機関への早期受診を徹底しましょう。

他にも状況別の注意点や、身近なもので使える冷却方法など知りたいことがあれば、気軽に追加でご質問ください。

熱中症の症状が出ている人に、水分をあげても良い状態かどうかを判断する基準は何ですか?

熱中症の症状が出ている人に水分を与えてもよいかどうか判断する基準は、以下のポイントで確認してください。


水分をあげても良い状態かどうかの判断基準

  1. 意識がはっきりしているか

    • 名前を呼んで普通に反応する、会話ができる場合は水分補給が可能です。
  2. 自分でしっかり飲み込めるか

    • むせずにコップからゆっくり飲める場合はOKです。
    • 飲み込む力が弱っていたり、むせる様子が見られる場合は無理に与えないでください。
  3. 嘔吐が続いていないか

    • 何度も吐いている場合や、飲み込んだ後すぐに戻してしまう場合は口からの水分補給は控え、速やかに医療機関に相談してください。

水分補給が「できない・危険」なサイン

  • 意識がもうろうとしている、または無反応
  • 強い混乱や支離滅裂な受け答え
  • 水を飲もうとしたときにせき込む、むせる、うまく飲み込めない
  • 持続的な嘔吐、または明らかにぐったりしている

補足

  • 安全に飲める場合でも一度に大量を与えず、少量ずつ、こまめに与えてください。
  • 経口補水液やスポーツドリンクが望ましいですが、水でも構いません。
  • 上記の危険なサインが見られた場合、すぐに医療機関を受診または救急車を呼んでください。

まとめ
「意識がはっきりして自力で飲み込める」―これが水分補給を行ってよいかの一番大切な基準です。不安がある場合は無理に水分を与えることはせず、速やかに専門機関に相談してください。

熱中症の応急処置で、やってはいけないことはありますか?

熱中症の応急処置を行う上で「やってはいけないこと」がいくつかあります。以下に注意点をまとめます。


熱中症の応急処置でやってはいけないこと

  1. 意識がない人に無理に水分を飲ませない

    • 誤嚥や窒息の原因になるため、意識がはっきりしない場合は絶対に飲ませないでください。
  2. 氷や保冷剤を直接肌に長時間当てない

    • 低温やけどや凍傷になる恐れがあるため、必ずタオルなどを巻いて使用してください。
  3. アルコールやカフェイン飲料を与えない

    • 脱水を悪化させる原因になるので避けましょう。
  4. 一人にしないで放置しない

    • 症状が急変することがあるため、必ず側について様子を見守りましょう。
  5. 本人が嫌がるほど急激に冷やしすぎない

    • 冷やしすぎは体への負担となることがあるので、冷却方法は適切に選びます。
  6. 症状が重いのに応急処置だけで判断し、医療機関を受診しない

    • 重症例(意識障害、けいれん、嘔吐、高熱など)はすぐに救急車を呼び、医療機関での対応が必要です。

まとめ

熱中症の応急処置では、「飲ませすぎない」「冷やしすぎない」「一人にしない」などが大切です。対応に迷った時は、無理せず医療機関や救急に相談してください。

他にも心配な点や質問があれば、どうぞご相談ください。

応急処置をした後、どんなことに注意して様子を見るべきだろう?

熱中症の応急処置をした後は、以下のポイントに特に注意して様子を観察してください。


1. 意識状態の変化

  • 呼びかけにしっかり反応できるか。
  • 意識がもうろうとしていないか、会話が成立するか。
  • 急に眠くなったり、反応が鈍くなったりしないか。

2. 呼吸や脈拍

  • 息苦しさがないか。
  • 呼吸が速くなったり、不規則になっていないか。
  • 脈が異常に速い、または遅い場合は注意。

3. けいれんや異常な動き

  • 手足が急に震えたり、痙攣(けいれん)したりしないか。

4. 体温の変化

  • 体が熱いまま下がらない、あるいは汗が出ていない場合は重症化のサイン。
  • 熱がなかなか下がらない場合は継続して冷却を行う。

5. 水分摂取の状態

  • 自力で水分を摂れるか。
  • 飲めない、むせる、吐き気が強い場合は無理に飲ませない。

6. その他の症状

  • 吐き気や嘔吐、頭痛が改善しない
  • 極度の倦怠感が続く

すぐに医療機関を受診・救急車を呼ぶべきサイン

  • 意識がはっきりしない、反応が極端に鈍い
  • 呼吸が苦しい、またはおかしい
  • けいれんが出た
  • 水分が取れない、何度も吐いてしまう
  • 体温が下がらない

応急処置後の注意点まとめ

  • できるだけそばを離れず見守ること
  • 少しでも異常を感じたら、ためらわずに医療機関や救急へ連絡すること
  • 経過が良さそうでも、安心せずしばらくは十分注意すること

他にも心配なことや具体的な状況があれば、遠慮なくご相談ください。

熱中症の症状が出始めてから、病院に連れて行くまでの間に、悪化させないために他にできることはありますか?

熱中症の症状が出始めてから病院に連れて行くまでの間に、症状の悪化を防ぐためにできることをまとめます。


症状悪化を防ぐための追加措置

  1. 涼しい環境を確保

    • エアコンや扇風機のある室内に移動させる、または日陰や風通しの良い場所へ。
    • 車で移動する際もエアコンを効かせてください。
  2. 体の冷却を続ける

    • 氷や保冷剤、冷たいタオルなどで、首、脇の下、太もものつけ根などを重点的に冷やしましょう。
    • 冷やす際にはタオルを巻くなどして、低温やけどを防いでください。
  3. 衣服を緩める/脱がす

    • 体を締め付ける服や不要な衣類は外し、通気性を良くして熱を逃がしてください。
  4. 安静な体勢を保つ

    • 横になり、足を少し高くしてリラックスさせることで、体への負担とショック症状を予防します。
  5. こまめに様子を観察する

    • 意識、呼吸、脈拍、体温などの変化をよく見ておきましょう。
    • 意識が急におかしくなったり、けいれんや嘔吐などが続く場合はすぐに救急車を呼びます。
  6. 水分補給は意識がはっきりしている場合のみ

    • 飲みやすい形(水分+塩分、経口補水液など)で、少量ずつ与えるのが安全です。
    • 意識が不明瞭なときや飲み込む力が弱いときは、無理に与えないでください。
  7. 周囲に人がいる場合は協力を依頼

    • 状態が急変するおそれがあるため、1人きりにせず必ず誰かが付き添って観察するようにしましょう。

気を付けるポイント

  • 症状が軽減しても、病院到着までは油断しないこと。
  • 体温が一時的に下がっても、再び上がる場合があるため継続的な冷却が大切です。
  • 運搬中は体勢が安定するよう気を付け、特に意識レベルや呼吸の確認を続けてください。

まとめ
熱中症は急激に悪化する場合があるため、応急処置の継続とともに、少しでも異常を感じたら早めの医療対応を最優先してください。何か迷ったときは、救急相談窓口(#7119 など)に問い合わせるのも有効です。

熱中症の応急処置後、病院に連れて行くべきかどうかの判断基準は?

熱中症の応急処置後、「病院に連れて行くべきかどうか」の判断基準は非常に重要です。以下のいずれかの症状が見られた場合は、すぐに病院受診、もしくは救急車を呼ぶことをおすすめします。


病院受診が必要な主な判断基準

1. 意識の異常

  • 呼びかけても反応が鈍い、返事がおかしい、混乱している
  • 意識がもうろうとしている、または一時的に意識を失った

2. 体の異常

  • けいれん(ひきつけ)が起こる
  • 体温がなかなか下がらない、または41℃近くまで上がっている
  • 手足の動きがおかしい、思うように体が動かない

3. 呼吸や循環の異常

  • 息苦しさ、呼吸が速く苦しそう、不規則
  • 脈が非常に速い、弱い、または乱れている

4. 水分補給ができない、嘔吐が続く

  • 本人が水分を自分で飲めない
  • 飲もうとしてもむせる、吐いてしまう
  • 何度も嘔吐を繰り返す

5. 症状が改善しない、もしくは再び悪化する

  • 応急処置後も症状が軽快せず、だるさや頭痛、吐き気、意識の異常が続く
  • 一度落ち着いたように見えても、再度具合が悪くなる

6. 汗を全くかいていないのに体が熱いまま

  • 強い熱感が続く、汗が全く出ていない

迷ったときは「安全第一」

軽度の場合(軽いめまい、立ちくらみ、一時的な軽いだるさなど)は、安静にして見守るだけで回復することもあります。しかし、少しでも「おかしい」「危険かもしれない」と思ったら、ためらわず病院を受診してください。

特に高齢者、子ども、持病のある方は体力の回復が遅く、重症化しやすいので注意が必要です。


まとめ:

  • 「呼びかけに答えない」「水分が摂れない」「けいれん・異常な動き・高熱が続く」「応急処置しても回復しない」などがあれば、すぐに病院へ。
  • 緊急性が高いと感じる時は、救急車を迷わず呼んでください。

何か迷いや不安がある場合も、自分だけで判断せず医療機関に相談しましょう。

熱中症の疑いがある人を病院に連れて行く際、事前に病院に伝えておくべきことはありますか?

熱中症が疑われる方を病院に連れて行く際、事前に病院へ次のような情報を伝えておくと、スムーズで適切な対応が受けられます。


1. 症状とその変化

  • 現在の症状(例:意識がもうろうとしている、高熱、呼吸困難、痙攣、吐き気・嘔吐など)
  • これまでに観察された症状の変化や経過

2. 症状が始まった時刻や状況

  • いつから、どのような状況で症状が出始めたか(例:屋外作業中、運動中など)

3. 既往歴や持病、内服薬

  • 高血圧、糖尿病、心疾患などの基礎疾患があるか
  • 普段服用している薬がある場合はその内容

4. 応急処置で行った内容

  • どのくらい冷やしたか(どこの部位を、どう冷やしたか)
  • 水分の摂取状況(どれくらい、何を飲んだか/飲めていないか)
  • 意識レベルや体温の変化など

5. その他伝えたほうがよい情報

  • 年齢や性別
  • 体調の急変があったかどうか
  • 移動手段や到着見込み時刻

これらの情報を伝えておくことで、病院側も必要な準備や緊急対応がしやすくなります。
不明な点があっても、分かる範囲で伝えるよう心がけてください。

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